MotoGP 2025『アルゼンチンGP』テルマスの注目ポイント解説

MotoGP 2025の第2戦として注目されたアルゼンチンGPは、南米唯一のMotoGP開催地であるアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催されました。
2年ぶりの開催となり、各メーカーやライダーたちにとっても重要な一戦となりました。
この記事では、2025年アルゼンチンGPの概要から、サーキットの特徴、歴史、観戦ガイドまでを総合的に解説します。
MotoGP 2025 アルゼンチンGPの概要
2025年のアルゼンチンGPは、3月16日に開催され、熱いバトルが繰り広げられました。
2024年は国内経済の影響により中止となりましたが、再び開催地として復帰し、ファンの期待に応えました。
アルゼンチンGPのスケジュール
MotoGP 2025 アルゼンチンGPのスケジュールは、3日間にわたって展開されました。
2025年3月14日(金)
- FP1(フリー走行1)
- 22:45 (日本時間)
- 10:45 (現地時間)
- Practice
- 27:00 (日本時間)
- 15:00 (現地時間)
2025年3月15日(土)
- FP2(フリー走行2)
- 22:10 (日本時間)
- 10:10 (現地時間)
- Qualifying Nr. 1
- 22:50 (日本時間)
- 10:50 (現地時間)
- Qualifying Nr. 2
- 23:15 (日本時間)
- 11:15 (現地時間)
- Tissot Sprint
- 27:00 (日本時間)
- 15:00 (現地時間)
2025年3月16日(日)
- 決勝
- 27:00 (日本時間)
- 15:00 (現地時間)
アルゼンチンGPのみどころ
アルゼンチンGPの最大の魅力は、長いメインストレートと中高速コーナーが組み合わされたレイアウトです。
ブレーキングと加速のバランスが要求されるコースで、ライダーのスキルが試されます。今回の2025年大会では、ダッチマン・ピケラスがMoto3で、ディクソンがMoto2でそれぞれ優勝。
特にMotoGPでは、マルク・マルケスとファビオ・ディ・ジャンアントニオとの一騎打ちがファンを魅了しました。
参戦チームとライダー
2025年のMotoGP アルゼンチンGPには、以下の主要チームとライダーが参戦しました。
Team/Motor | Rider |
---|---|
ホンダ・レーシング ホンダ | ジョアン・ミル |
ホンダ・レーシング ホンダ | ルカ・マリーニ |
TeamLCR ホンダ | ソムキャット チャントラ |
TeamLCR ホンダ | ヨハン ザルコ |
アプリリア・レーシング アプリリア | ホルヘ マルティン |
アプリリア・レーシング アプリリア | マルコ ベッツェッキ |
レッドブルKTMテック3 KTM | マーベリック ビニャーレス |
レッドブルKTMテック3 KTM | エネア バスティアニーニ |
レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM | ペドロ・アコスタ |
レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM | ブラッド ビンダー |
ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ | アレックス・リンス |
ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ | ファビオ クアルタラロ |
ドゥカティ・チーム ドゥカティ | マルク・マルケス |
ドゥカティ・チーム ドゥカティ | フランチェスコ バニャイヤ |
VR46レーシング・チーム ドゥカティ | フランコ モルビデリ |
VR46レーシング・チーム ドゥカティ | ファビオ ディ・ジャンアントニオ |
グレシーニ・レーシングMotoGP ドゥカティ | アレックス・マルケス |
グレシーニ・レーシングMotoGP ドゥカティ | フェルミン アルデゲル |
プリマ・プラマック・レーシング ドゥカティ | ジャック ミラー |
プリマ・プラマック・レーシング ドゥカティ | ミゲル オリベイラ |
トラックハウス・レーシングチーム アプリリア | 小椋 藍 |
トラックハウス・レーシングチーム アプリリア | ラウル フェルナンデス |
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドの特徴
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドは、モータースポーツファンにとって象徴的なコースです。
近代的な設備と美しい景観、そしてスリリングなレイアウトで、世界中のライダーに愛されています。
コースレイアウトの特色
このコースは全長4.806km、右コーナー9、左コーナー5で構成されており、中高速のセクションが多いです。
1周の平均速度は167km/hとなり、レーサーにとってテクニカルな挑戦が求められます。
戦略的な要素
タイヤ選択、燃費戦略、ブレーキングポイントの設定など、戦略が勝敗に大きく影響します。
- 気温と路面温度の変動によりタイヤの摩耗管理が鍵
- 風向きと風速の影響で直線スピードに差が出る
- フロントの安定性が重視されるため、セットアップが難解
これらの戦略要素が絡み合い、各チームのエンジニアリング力も問われるグランプリです。
MotoGP アルゼンチンGPの歴史
アルゼンチンGPは長い歴史を持ち、開催地やレースの形態を変えながら続いてきました。
初開催は1961年で、当時はブエノスアイレスにあるアウトドローモ・オスカル・ガルベスが舞台でした。
最初の開催地|アウトドローモ・オスカル・ガルベス
1961年に初開催されたアルゼンチンGPは、その後1970年代から1980年代にかけて断続的に開催されました。
開催された年の中には、名だたるライダーが優勝を飾った記録が残っています。
- マイク・ヘイルウッド(1963年)
- ケニー・ロバーツ(1982年)
- ミック・ドゥーハン(1994・1995・1998年)
開催地の変更|アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
2014年からはテルマス・デ・リオ・オンドに会場が移され、現代的な施設と広大なコースでグランプリが開催されています。
ここではマルク・マルケスが最も多くの勝利を収めており、「テルマスの帝王」としての地位を確立しています。
名勝負とドラマ
観客を熱狂させる名勝負がこの地でいくつも繰り広げられてきました。
- 2015年:バレンティーノ・ロッシの劇的逆転勝利
- 2018年:スタート混乱とクラッチローの優勝
- 2023年:ベゼッキの初優勝
- 2025年:マルケスの完全勝利とドゥカティの強さが際立った大会
これらのレースは、今でもファンの間で語り草となっています。
歴代アルゼンチンGP優勝者(MotoGPクラス)
年 | 優勝者(バイク) |
---|---|
2025 | マルク・マルケス(ドゥカティ) |
2023 | マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ) |
2022 | アレイシ・エスパルガロ(アプリリア) |
2019 | マルク・マルケス(ホンダ) |
2015 | バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ) |
最多優勝者はマルク・マルケスで、テルマスでの強さが際立っています。
MotoGP アルゼンチンGPの観戦ガイド
MotoGP観戦は、現地での臨場感を味わうか、テレビやネットを通じて自宅で楽しむか、さまざまなスタイルがあります。
ここでは、観戦方法別にガイドを紹介します。
現地観戦
アクセス方法
アルゼンチンGPへのアクセスは、公共交通機関やタクシーを利用することが可能です。計画を立てる際には、これらの情報を参考にしてください。
観戦エリアの選び方
観戦エリアの選択は、レースの楽しみ方に大きな影響を与えます。各エリアの特徴を理解し、自分に合った場所を選ぶことが重要です。
サーキット内の施設
サーキット内には、飲食店やグッズショップなどが充実しています。これらの施設の利用も、レース観戦の楽しみの一部です。
持ち物ガイド|注意点とTips
- 持参推奨アイテム
- 日焼け止め、帽子、サングラス
- モバイルバッテリー
- 携帯椅子、耳栓
- 注意点
- 現金支払いしかできない店舗があるため、事前の両替を推奨
- セキュリティチェックがあるため、刃物類の持ち込みは禁止
テレビ・インターネット観戦
テレビやインターネットでの観戦も、多くのファンにとって魅力的な選択肢です。実際に現地に行けない場合でも、レースの臨場感を味わうことができます。
詳しい視聴方法は次の記事を参照してください。

まとめ

2025年のMotoGP アルゼンチンGPは、マルク・マルケスの圧巻の走りとドゥカティの強さが際立つ大会となりました。
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドの特徴的なレイアウトと、南米特有の熱狂的な観客が大会を盛り上げました。歴史的な背景とともに、今後も注目されるグランプリであることは間違いありません。
現地観戦を目指すファンは、早めの計画と情報収集がカギとなります。テレビ観戦でも十分楽しめる内容となっており、今後のシーズン展開を占う一戦でした。